index >> 小説置き場「悪夢は」 >> 裏に入る日

 

裏に入る日 

--

 夕方、歩いていると、何もない道路でぶつかった。
 何もないのにぶつかるとは何事かと殴りつけると、世の中が割れた。
 割れた向こうは暗闇だった。
 ああ、これが裏の世界なのだなと思って入っていくと、とても心地よかった。
 もう戻れない気がした。

 

(1988/10/24)

 

back