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カレーをたべに

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「なあリュウ君、かけをしないかい?」
「いいとも坂本。かけの内容は何かな」
「ほら、あそこにOLがいるだろう。彼女がお昼に何を食べたかをあてるのさ」
「うーんそうだな、彼女はいそいでいるだろう、たぶんお昼が短かったんで何か急いで食べたんだな。たぶんパスタだろう」
「あまいなリュウ君、彼女は一人で歩いているだろう。会社から遠くにおいしいところを見つけて一人で行ったんだな。たぶん定食だろう、この方向にはエビフライ定食のおいしいところがある」
「よし、じゃあさっそく調べてみよう」
 二人はOLへと駆け寄る。坂本が背後からOLをつかまえ、口を押さえる。リュウ君は出刃包丁を取り出し素早く胃のあたりにつきたてる。
 OLの体を横たえ、胃の中を調べる二人。
「これは人参だね。あとじゃがいも―肉かな ―うーん、これはカレーだね。二人ともはずれてしまったようだよ、リュウ君」
「そうだね、残念」
二人は立ち上がる。
「別のかけをしようか」
「いいとも坂本、かけの内容は何かな」
「ほら、あそこに…」

 

 

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