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バスの少女

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 今日は午後から激しい雨が降ってきたので、自転車は高校に置いていき、バスで帰ることにした。時間をずらしたのでバスはすいていて、座席に座ることが出来た。
 途中の停留所で女子高生が一人乗り込んで来たが、なかなか可愛い子だった。走ってきたらしく、息を切らしてはあはあいいながら通路を歩いていたのだが、僕の前でつり革につかまった拍子に右腕がぼくの足の上に落ちてしまった。
「すいません!」
と彼女は顔を赤らめて右腕を拾い上げ、恥ずかしそうに前の方へいってしまったが、その様子がまた可愛らしかった。

 

(1988/2/10)

 

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